方 志榮 さん DTP/Webデザイン専攻

方 志榮 さん 2014年卒業 DTP/Webデザイン専攻
就職先 株式会社Dreams マーケティング部

Q.東京ビジュアルアーツに入学したきっかけは?

私は元々アニメ関係の仕事をしたかったのですが、前に他の専門学校とかをいろいろ調べてみて、日本人でも大変なのに、留学生がアニメ業界に行くのは厳しいと思いました。そこで他の勉強をしよう と思い始めたんですが、以前、ニュージーランドで大学生だった時、デザインを4年間学んでいたん です。そのなかでwebデザインも少し勉強していました。それもあり、webの世界は今も仕事があるし、これからもどんどん大きくなる業界なので、webデザイナーを目指したほういいかなと思うよう になったんです。そこであらためて、いろんな専門学校を調べ始めました。他の学校のwebデザインコースを見ると、webのデザインだけに特化していたり、コーディング重視の内容だったので、ちょっとどうかと......。でも東京ビジュアルアーツは、webデザインだけでなく、他の学科とのコラボレーションもできるし、雑誌などのデザインも勉強できるし、私は幅広く学ぶことに興味もあったので、この学校に決めました。

Q.マスコミ映像学科に入学してよかったことなどはありますか?

バイトやちょっとした仕事などを紹介してくれて、学生のうちから本格的なことを学べるところで す。大学時代の後悔として、勉強だけをやっていて、成果として残せる作品が少なかったというのが あるんですね。でもこの学校に入学してからはたくさんチャンスがあり、自分からも率先して活動しました。

Qどのような仕事に参加しましたか?

一年生のころに卒業生が働く会社から、ワンカップ(お酒)のラベルをデザインしてほしいと学校に依頼が来て。その頃は入学して間もなかったんですが、せっかくのチャンスだったので参加しまし た。他にもメイク学科やダンス学科のなど他学科のポスターなども制作しました。でも一番印象に残 っているのが、ギタリストの山崎淳さんのCDジャケットを作ったとき。ミュージシャン学科で講師 をされている方なんですが、新しいCDを出すからジャケットをデザインしてほしいという依頼でした。デザインが出来たあと、ギターの専門誌で山崎さんが掲載されていて、私の作ったCDジャケッ トも紹介されているのを見た時はすごく感動しました。

Q.制作にあたって苦労したことなどはありますか?

そのCDジャケットはジャンルがビジュアル系で、豪華で派手なデザインをという依頼だったんです。 私は今までそのようなデザインをやったことがなかったので、「どうすればいいの～?」って感じで 大変でした。

Q.先生方のエピソードを教えてください。

尊敬できる先生が多いと思います。
先生たちを見てると、私もこうやって上達できるのかなって思えます。私は大学も含めて長い間学んできたけど、やっぱりプロは違います。業界で仕事をしながら教えに来ている先生方が多く、過去の仕事の話や失敗談、現場の話などを聞けるのが楽しく、またとても勉強になりました。

Q.この学校に入学して成長したところなどを教えてください。

自分からやってみたいことに挑戦をするようになりました。大学生の頃はできるかできないか自信が なくて、なかなか行動ができなかった。だけどやってみないと損だし、本当にやりたいのならやった ほうがいいんじゃないかな、と思うようになりました。今回はこうやってみたから次はこうやってみよう、とか、前回失敗して今回もダメなら別の方法でやろとか、いろいろなことに気づくことがで きるし、その「気づき」は、考えるだけじゃなくてやってみないと得られないですからね。なんかカッコよく言っちゃいましたけど、未だに苦労はしてます(笑)。

Q.バンさんはグループ制作でアートディレクターでした。実際やってみての感想は?

デザインに関しては......これ言っていいのかな(笑)。私は一人で作業をするタイプなんですよ。グループで制作するのが苦手で、そこは難しく感じました。でもみんな研修とかで忙しかったけど、内容の濃い、とても良い雑誌ができました。あと私は日本語が苦手なので、文字まわりに関してはハー ドルがありましたね。

Q.就職先と今の仕事の内容などを教えてください。

就職先はDreamsという雑貨の会社です。「ソニーエンジェル」という人形を作っていて、それがうちの看板商品かな。それ以外にもいろんな雑貨を作っています。私はマーケティング部に所属していて、商品のプロモーション、webサイトの画像やバナー、カタログ、POP制作をやってます。他にも展示会などでは商品の配置などを考えたり。一言でまとめるとデザイン全般の仕事をしているという感じです。あと、会社は日本にありますが、アメリカや中国、韓国とも関わりがあって、たまに英語や韓国語の翻訳などを頼まれる時もありますね。もしかしたらこれからは、webの仕事を手伝っていくことになるかもしれません。

Q.この会社に入社したきっかけは?

会社の先輩がマスコミ・映像学科の卒業生で、その先輩から学校にわざわざ「誰か良い学生はいませ んか?」とバイトの話をもってきてくれたんですよ。私はそこに応募してバイトとして働きながら、この会社いいなと思っていて。韓国や英語圏の国との繋がりもあるし、他にもWebは会社でイチから 制作していて、先輩曰く、自分がやりたければWebもやらせてもらえるし、こんなにいろんな仕事ができる会社は他にはないなと思いました。

Q.仕事をしてる上で工夫してることを教えてください。

常にするべきことですが、確認をとるということ。自分が勝手に判断しても、自分だけの企画じゃな いし他の人も関わっていますから。例えば、仕事をちゃんと終わらせても「終わりました」という報 告をしないと周りの人もわからない。物事を判断する場面でも「なんでこうなったのか」を伝えない と周りに迷惑がかかります。だから確認はとても大事かなと思います。自分なりの考えがあるときも、「こうしたいのですが大丈夫ですか?」と確認をとるようにしています。

Q.自分の考えを推すこともあるのですか?

アイディアなどは出すけど、私は商品を作る立場ではないから、商品を作っている人のことは考えなきゃいけないでね。その人の苦労を無駄にすることはできないですから。

Q.今仕事をしていて学生の時に学んだことはどう活きてますか?

今でも仕事をしていてちょくちょく学校で学んだことが出てくることがあるんです。そんなときは 「これ、あのときにやったなぁー」と思うことが多いです。

Q.デザイナーとして働く上で重要なことなどはありますか?

私の職場に限ってかもしれないですが、仕事になると、ただ売るためだけにデザインをするわけでもないんですよ。どのターゲットを引っ張っていくかとか、そういうことが大事。だからいろいろ考えることが重要かな。私は当たり前なことしか言えないけど、先輩たちの意見を聞くと「すごいなぁ」 と感心することばかりで、未だに勉強中といった感じです。

Q.この仕事のやりがいは?

周囲の協力です。会社の人はみんな優しくて雰囲気がよく、特に私と仕事をしているデザイナーさんが仕事に熱心で、私もその方から刺激をもらっています。本当にいい会社で、私がストレスを溜めてしまっていても周りの人が支えてくれますし。会社の雰囲気がいいから、仕事は大変だけど続けられますね。